「刺さった」と言っていただけたご提案
先日、とある企業様でKintoneで社内業務管理アプリを作成するチームのお手伝いをしていたときのことです。
このチームは、ITに関してのスキルは高くないのですが、社内の雰囲気が大変よく、メンバーの協力体制も素晴らしいため、初めてのKintone導入にも関わらず、比較的スムーズに社内業務のアプリ化に成功している状況でした。
その日はチーム外のスタッフの方に運用テストをしていただいて出てきた、様々な意見や質問、要望などを整理していました。そうすると中には「それは常識的に難しいだろう…」というような要望が混じることもあります。
「先生、これは無理ですよねえ…」というお言葉が、既にKintoneの機能や目的を理解しているチームのメンバーから上がります。
「そうですね、これは出来ないですね」とお答えしながら「ただ、ご意見をくださったご本人には意見を否定せず、丁寧に「今回は難しい」とお伝えくださいね」と言葉を続けました。
社内から様々な意見が活発に上がることが、業務の改善につながるのです。
何も意見が出なければ、改善は絶対に行われません。ですから、どんなに小さな意見でも、どんなに的外れなご要望だとしても、丁寧に対応することが求められます。「否定された」と感じたら、人は次の意見を言うことが怖くなります。それが組織の改善を滞留させてしまうのです。
それをお伝えしたとき、チームの皆様から「その言葉は刺さりました!」とおっしゃっていただけました。支援者にとっては、とても嬉しい、ありがたいお言葉です。
私は、組織内にkintoneの導入をする際、「ご意見箱」的なアプリを作ることもお勧めしています。気が付いたときに「こうだったらいいのにな」「ああだったらいいのにな」を気軽に投稿できるアプリがあれば、思わぬところで社内の業務改善が進むかもしれません!