大型店出店の脅威
所沢駅前のショッピングモールが始動!
本日、所沢の我が家に駅前ショッピングモールの合同採用面接についての大きなチラシが投函されていました。
臨まれていた駅前再開発が進み、さらに便利でにぎやかな街になることは、地域に暮らす市民にとってもありがたいことですね!
地元商店・企業にとっては…?
ただローカルな商店さんにとって近隣に大型店が出店する時は、様々な経営判断を迫られるタイミングです。
一般的には「強力な競合店となって売り上げが下がったらどうしよう…」という心配がありますが、人材難の現在、それよりも厳しいのが人材の流出です。
今働いてくれている従業員さんが辞めて移ってしまうことはないかもしれないですが、新規採用が厳しくなることは容易に想像されます。
また大型店の場合「スタート時給」などが設定され、相場よりも高い賃金で人を大量に集めますので、近隣の人件費相場を押し上げる効果ももたらします。ちなみに、今回の募集を見ると、時給900円台の募集が多いようですが(スタート時は+200円位の設定有り)、一部チェーン店等は1,000円を超えた時給の提示がありました。
働く人にとっては良いことかもしれないですが、周りの商店や中小企業はじわじわと経営を圧迫されていく可能性があります。そうして小さなお店の経営が続かなくなれば、やがてそれは街の衰退につながり、住民(=働く人)にとっても結果的にマイナスになるかもしれません。
どうしたら小さな商店でも大型店に負けず人材を確保できるか
求人広告などを拝見していると、昔ながらの商店や企業さんでは「これまでの文化」を踏襲した形での求人・採用をされているところが多いように思います。
例えば
- 年齢や性別にこだわった採用
- 長時間勤務が条件
- 昇給や賞与、正社員への登用などについてのルール(表記)が無い
などです。
今職を求めている人や、自社に採用した時に一番輝いてもらえそうな人を「ペルソナ」として設定し、どんな募集広告だったら心を動かすか、見直してみるのも良いでしょう。
お客様を呼ぶのと同じか、それ以上に「見る人の視点」を意識した表現が必要です。
自社の特徴をしっかりと打ち出すことも大切です。「どんな人でもいいです」ではなく「○○な人に来てほしい!」というのがしっかり伝わることを意識しましょう。
また、求職者が見た時に「ここで働いたら自分はこんな風になれるんだな…」というのがイメージできると安心感をもって来てくれます。写真やイラストでイメージさせられると良いですが、広告サイズが大きくなってコスト高になるのを避けるためには、自社のHPにブログなどを設置して、働く場所や同僚となる人たちの様子を日ごろから発信しておくこともできます。
使えるものはしっかり活用して、より良い人材の確保に努めて行きましょう!